No.62 ☆ 「生物の光(バイオライト)」が新しい照明の形に・・・・
オランダのエレクトロニクス企業 フィリップス が新しい照明の提案に生物発光を利用したものを開発したというニュースが流れてきました。太陽光発電 風力発電 地熱発電 中小水力発電 波力発電・・・などなど原発事故のあと なにかと話題にされることの多い中で 生物発光の照明とは思わず興味を持ってしまいました。
生物発光という現象は ホタルに代表されるように ルシフェリン - ルシフェラーゼ発光と呼ばれる 2種類の液が混ざり合う化学反応によるものがほとんどで 今回開発に使われたものは メタンガスを食べると緑色に光る蛍光バクテリアを使ったものとあります。
蛍光バクテリアは海洋性のものがほとんどで表層性のものを含めて19種確認されていて その培養も難しいものではないようです。ただバクテリアも生き物ですから メタンガスも継続して供給しないと死に絶えてしまいます。
では蛍光バクテリアを使った照明の仕組みはといいますと 家庭の生活で出る生ゴミを利用します。生ゴミは腐るとメタンガスを作り出しますのでそれをバクテリアに与えて光を作り出すという 普段の生活で生じる廃棄物から光を造りだそうという発想に驚かされます。
蛍光バクテリアの入ったガラス容器にシリコンチューブで住宅の廃棄物槽からメタンガスを送り込むというものです。照明といっても蛍光灯やLEDライトほどの明るさを提供することはできませんが 階段の段差を知らせることや道路のふちなどを光らすことは生物発光でも可能ではないかと考えていると報じてありました。
発電というレベルのものではありませんが メタンガスは地球温暖化の原因とも考えられているので 環境対策として規模を拡大すれば面白いものができるかもしれません。ただ家庭のゴミから光を作り出すという構図には本当に感心します。
もうすぐクリスマスですが イルミネーションとして「生物の光(バイオライト)」を使えば話題にはなると思います。全国各地で街を彩るイルミネーションは華やかですが 生物発光のわずかな明かりを楽しむのもいいかもしれません。
2011年最後のこぼれ話となりました。今年は 東日本大震災が起こったことで つらい一年となりましたが人間の温かみを感じあえる一年でもありました。発光システム研究会関係者 検索からの訪問者の方達この一年 こぼれ話&ひろい話をお読み頂きありがとうございました。
発光システム研究会 こぼれ話
2011.12.20号
原稿担当:(財)日本染色検査協会
竹中 直(チョク)
CNN.co.jp:新しい照明の形「生物発光」 家庭内でエネルギーを循環 - (1/2)
http://www.cnn.co.jp/tech/30004818.html